2023年9月1日(金) 十全に書く、ということ

鎖骨の骨折、エッセイの暴力性、フィクションへの期待
瀬戸マサキ 2023.09.01
サポートメンバー限定

鎖骨が折れました。折れたと言うか、いくつかの骨片に割れたというのが正確な表現かもしれません。8月20日のことでした。場所は千葉のマザー牧場。ウッドデッキの中心の穴に気づかず足を踏み入れ、そのままドスンと肩から落ちたというわけです。

痛いは痛いのだが、なにぶん他に五人の連れがいて、じゃあ痛いので帰りますというわけにもいかない。そもそも自分は運転手じゃないので帰る方法もない。連れの一人が救護室を見つけてくれたので、そこでTと一時間くらい肩を冷やしながら休みました。(Tとは私の彼氏のことです。)

そのあとは予定通りジンギスカンを食べ、花火を見て、車で千葉駅に戻りました。食事中に連れの一人が私の脱いだシャツを使って即席で三角巾を作ってくれたので、ずいぶんと痛みが楽になり助かりました。

打撲かな、脱臼かな。電車で揺られながら検索してみると、私の肩と同じように一部がぽこんと盛り上がっている症例が出ていました。脱臼だそうだ。なるほどなるほど、脱臼ね。明日病院に行って診てもらえばちょちょいのちょいかな。なんて思っていたら——

寝巻きの甚平のまま恥ずかしい思いをしながら歩いて行った近所の整形外科の医師は、残念ながら骨折ですね、と言いました。ちなみになぜ寝巻きが甚平なのかというと先日Tと祭に行った時のがクローゼットにあったのと、単純に脱着が比較的容易だったからです。

紹介状を書いてもらい、市内の総合病院へ翌日向かうことに。

***

ここまで書いて、もう続きを書く気がなくなってしまいました。

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、1519文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

読者限定
私たちは、大騒ぎすることを自分たちに許さなければならない
誰でも
近況報告と、5月10日のProgrezTribeイベントについて
誰でも
「MISIA、かっけー!」だけでいいのか——紅白に突如現れたレイン...
誰でも
社会は頑張って異性愛者を育んでいる——同性愛は先天的か後天的かの議論...
誰でも
ダイバーシティは「取り戻す」もの——差別の歴史の中で生み出された...
誰でも
LGBTの次はSOGI?——看板を入れかえるだけでは失われてしまうSO...
誰でも
「不快な思い」とは何か——日本マクドナルドの対応から考えるメディアと差...
誰でも
空腹でもないのに