どうやらADHDのようなので、うまく生きていく方法を考えました

「自分はこういう性格だから」って思ってたけど、調べてみたら典型的な不注意型ADHDでした。めちゃくちゃ調べたし考えたので、ADHDだと気づいた経緯や、気づく前からやっていた生き方の工夫、そしてこれから私がADHDと共に生きていくために実践する予定の工夫をまとめてみました。
瀬戸マサキ 2024.09.19
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数ヶ月前から「もしかして」と思っていた。やしろあずきさんという方の投稿で「車を忘れた」「スケジュールを忘れる」というエピソードを読んで、こう呟いた。

私は診断されていないけれど、「帰りにスーパー寄ろう」って話しながら電車に乗って最寄駅で降りたら完全に忘れててまっすぐ帰ろうとしたり、車を市役所に置きっぱなしで1週間忘れてたこともあって、すごく共感した。ちなみに私もカレンダーやリマインダーフル活用してる。

ADHDの特徴を調べてみたら不注意型(ADD?)に当てはまるものがいくつもあった。あと昔からカクテルパーティー効果が働かないのでAPD(聴覚情報処理障害)なんだろうなとは思ってたんだけど、APDの人の半数がADHDやADDもあるというのを読んで、「あれちょっと私この系統の何かなのでは?」となってる。

カレンダーやリマインダーをフルに使えば生活は全然できるし、周りからも「あの人は自由な人だからね」みたいなキャラ扱いされてるので、そこまで大きな困りごとは無いんだけれどね。(車の件はさすがにビビったけど。車がないことに気づいてからもどこに置きっぱなしか思い出せなくて大変だった。)

注意散漫、過集中、不注意、忘れっぽい、という4つは完全に当てはまってるので、仕事の種類や環境が違ってたらどんなに自分で工夫をしたところで結構困ることはあったかもしれないな。

そこで書いた通り、これらの特性による困りごとはほとんど無かったんだけれども、その後、パートナーと同棲をしてから1年が過ぎたあたりでさらに顕在化が進んだ。具体的には、

  • 予定の時間に間に合わない

  • 間に合わなそうなのに別のことをし始めてしまう

  • そもそも予定を忘れてる

  • 覚えていたとしても、1ヶ月後の予定を「1ヶ月後の予定」と思い込んでいるので、2週間経っても「1ヶ月後の予定」だと思い続けており、直前に焦る

  • 気になったことはすぐに調べないと気が済まない

  • 何かを調べてる最中に出てきた細かいことも気になってしまい、それら全てを調べ切るまでは重要なタスクすら後回し

  • テレビを見ている時に話しかけられるなど、同時に複数の情報を処理できない

  • 1つの情報源(例えばポッドキャスト音声)に集中しようとしても別のことが気になって調べ始めるので、結局どちらの情報もろくに理解することができない

  • カクテルパーティー効果が働かないので人混みやイベントでの会話が困難(去年ジョイポリスでスタッフさんに「何名様ですか」と聞かれ、全く聞き取れずにいたら何度目かで後ろにいたパートナーが代わりに答えてくれたんだが、どうやら最終的に "How many people?" とまで言われていたらしい)

  • 話してると言いたいことがどんどん出てきて早口になるし、話が長い

  • 物や人によくぶつかる

といった具合だ。ちなみに今これを書いているのも夜中の2時半である。書き始めたら止められないのだ。

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